誘因楽屋日記〜チクリの部屋〜

ここでは、2002年6月20日〜23日新宿スペース107にて行われた「劇団すごろく水無月公演 誘因〜黄昏に君や想う〜」楽屋日記をお送りします。

楽屋日記とは・・・稽古中は「稽古場日記」にて稽古風景をお伝えしておりますが、本番に入りますと、なかなかそうはまいりません。よって、楽屋の通路に「チクリ箱」なるものを用意いたしました。そこで劇団員によるチクリを募集したところ・・・あるわあるわ。皆さんこんなに色々な事をなさっていたのですねぇ・・・。という内部告発に近い形で劇場での出来事をお伝えするのです。

すごろく友の会の会報「すごろくだより」でもチクリネタは発表されていますが、こちらとはかぶっていないので悪しからず。また、「無記名でもいいよ〜ん」と言ったところ、本当に無記名でのチクリがありましたが、記名のものはお名前公表しちゃいますね。

6月20日 ゲネプロ(注:照明、音響等、本番と同様に劇場にて行う稽古。今回は、初日の昼に行いました)の時、奥様と侍女6人が次の「はなまつり」のシーンの為、廊下奥でスタンばってた時でした。初めてで慣れていない為、メイクを気にする新人達。先輩達は「ちょっと赤入れすぎ。酔っぱらいみたいだよ」「この辺をもっと赤くして・・・」と薄明かりの中でアドバイス「私のメイクはどうですか?」の言葉に「どれどれ・・・」と皆が若菜(注:新人の阪本若菜)の顔に注目した瞬間・・・暗転!あまりのタイミングの良さに、女7人は暗闇の中で笑いをこらえるのに必死でした。照明さん・・・若菜の顔に耐えられなかったとか?(星野)楽屋での若菜嬢

6月21日 私の楽屋の某松本しゃんプロポリスを飲みました。そのにほひがパブロンのにほひそっくりで、あまり良いにほひではないのですが、某松本しゃんはその容器を処分せずずっと大事にとっといたので、楽屋は楽日までパブロン臭がしてました。(無記名)

6月21日 2日目の本番後飲み会で、スタッフさんからご指摘を受けました。「皆の足袋の裏が汚すぎる」と・・・。武家屋敷という設定なので、ほとんどの人が白い足袋を履いているのですが、舞台裏やセットの上は端目より汚れているようで、ほんとーに裏が真っ黒になってしますんです。「大神家は掃除されていない」という大事態に泣く泣く洗濯してきて「見て!ここまで綺麗に落ちたよ!」「ほら、凄いでしょ、こんなに白くなった」と楽屋で足袋の裏の汚れの落ち度を競い合う女の子達・・・けなげよね・・・。(星野)

参考出品。協力:小川一樹

6月21日 ミニモニ。隊(注:2年目の侍女達のこと。ミニモニ。のように踊るため、この名が付いたと思いきや、役名がミニ、モニ、ヒナ、マチ、ユリであったのです。)の出番が近くなり、上手の定位置に控えておりました。やがて、ミニモニ。隊の面々が舞台そでに姿を現し出番を待っています。すると突然僕の視界から島田が消えたのです。ただでさえ小さい島田なのに・・・。実は舞台の端には約30cm四方の隙間があり、そこにハマッてしまっただけなのですが、ショックのあまりしばらく動けなかったようです。(丹羽)

6月22日14:00の部 僕が用意をしていると、のりさんがオロオロしながらどこかへ行ってしまいました。しばらくして戻ってきたら「たかみ〜が履いてる〜」と言い残し、泣きながら去っていきました。そう。のりさんの袴を高宮さんが履いていたのです。それだけでも十分面白かったのですが、のりさんが戻ってきて「たかみ〜のうんこたれ〜」と言い残し去っていきました。この「うんこたれ」が引き金となり、私はツボってしまいしばらく笑いが止まらなくなってしまいまして、貴重な体力を消耗してしまいました更にのりさん戻ってきて「俺のカツラがない〜」泣きながら去っていきました犯人は小田くん前説でスタンバっている小田既に舞台横です。間に合うのか!?開演したらチェンジ出来ないぞ!・・・残念ながら間に合ってしまいました。ここでもせっかく収まった笑いが復活し、衣装部屋で着替え中の女性陣に迷惑をかけてしまいました。おかげで前説も本編も疲れ切ってしまい、今回初めて台詞かみました。くやしいです高宮さんのバカ〜!のりさんのアホ〜!(丹羽)

犯人の方々

6月22日14:00の部 あれは22日の14:00公演のこと。「袴がな〜い〜」と泣き声で小林が衣装部屋に駆け込んできた。そこでは前半に出る侍女達の着替え中。すると衣装部のくにが「たかみーの履いていたのがそうだったような気がするー」と、のほほんと言った「知ってたなら言ってよーーー」更に泣きながら走っていったたかみーが履いていた事が判明?しかも彼は前説(?)の為、既に舞台裏で待機中。たかみーを呼びに行くために「たかみーのうんこったれーーー!!」叫びながら走って行くではありませんか。その情けない声と、今時「うんこたれ」という言葉を聞いた事に一同大爆笑!!同じ楽屋の丹羽氏かなりツボに入ったようで「舞監で時間が無いのに〜」羽二重に汗をかきながら衣装部屋に駆け込んできた。この騒ぎでみんなの準備が少なくとも5分は遅れた。それ以来、何かNGの人「うんこったれ」と呼ばれる事に・・・。小林のうんこったれ〜(無記名)

6月22日14:00の部 あれは開演15分前、私は袴を履こうとしたら、衣装部屋に掛かっているはずの袴が無い!僕の袴が無いよ〜」って叫んだら、くにが「たかみーが履いてるのがそうじゃないですか?っておい!おめー知ってたのかよ!とにかく急いでたかみーに返してもらって一安心。さて、カツラでもつけるかなと思ったら、今度はカツラが無い!またかよーと思いつつ隣を見ると、小田のカツラ残っているすぐに前説に出るはずだから急がないとやばい。あせってカツラを取り返しに行きました。もー最悪!たかみーのうんこたれ〜」(無記名)

6月22日 昼公演が終わった楽屋にて。公演中、すごろくでは一部の役者の間で差し入れの精力ドリンク(注:栄養ドリンクの間違いだと思われますリ○Dとかの事ですから。赤マム○とかではありませんもの。)を飲む事をドーピングすると言います。この日も昼公演が終わって、皆楽屋でグッタリしつつ次の夜公演の為にメイクをしていた女性陣「私、ドーピングしないと保たないよ・・・」「私もドーピングしちゃった」等々会話していた。そこで豊嶋さん「私はテーピングしちゃった(はーと)」(足の指を骨折していた豊嶋さん。最近は良くなったみたいでテーピングを丹念にしています)楽屋内は騒然。すっかりすごろくに毒された真千子さんでした。(無記名)

立ち直れるのか!?豊嶋さん!!

6月23日?時の部 楽日での出来事。花まつり隊(注:1年目の侍女達のこと。花まつりを踊るため、その場の侍女達は花まつり隊と呼ばれます)の踊りの前の台詞で、突然田爪が笑い出し台詞が言えない状態。後で何事かと聞いたところ、豊嶋さんのお腹がグーグー鳴っていたとの事。判っていたら突っ込んでたのに新之介を膝に乗せていた時にも鳴ってました。よし、笑わずに頑張ったカズキ!(七海)

このシーンでグーグーだったですか・・・

6月23日13:00の部 前説劇場担当者突然召集された。あと少しで開場という場面です。何やら考えついたらしく、その稽古をするとか。すご太郎と僕は、結局何の変更もなかったのですが、「代官と越後屋と案内嬢が一度幕前を通り抜け、ぐるっとまわってまた出て来るんだ。」意気揚々の高宮さん。実際・・・お客様の反応はイマイチで、ヘコみまくりの高宮さんがそこに・・・。本番中、ミニモニ。で出る前、僕の所に高宮さんがやって来て「ごめんね〜、次は普通に戻すよ〜。ヘコんでテンション上んないよ〜、はう〜」と言い残し、下手に去っていく背中小さく見えましたガンバレ!悪代官!!(丹羽)

在りし日の高宮氏(へこむ前)

6月?日 ミニモニ。隊着替え中、衣装部屋にて着替えをしていたら、上半身裸で半股姿の座長が・・・乳首の部分手で隠しながら歩いてきた。新人原田はめっちゃ驚きました。「いや、一応大事な部分は隠さないとね・・・」とつぶやいて黙々と着替えてらっしゃいました。(原田)

実はモラリスト緒方氏

6月?日 今回表方を担当した島田は、ゆかたを着ているにもかかわらずクツを履いていてとってもダサダサ(←死語?)でした。草履を用意して下さい!島田さん!(証拠写真あります)(山本)

6月?日 おベッカム様、おトッティ様大人気!(無記名)

6月?日 最初の場の「私のこと呼んだ?」と、かよ(注:田爪)コケるシーン。田爪、たつ(注:七海)の足の指の上でコケる!まるでボーリングのボールを落としたような衝撃に、たつは暫く動けず!(無記名)

真ん中が田爪この後、とんでもない出来事が!!

6月?日 主人公の両親が結婚式の後に、庭で会話しているシーン・・・そう。お庭・・・ここは外です。なのに草履を履き忘れていた松本さんいくらボケ役だからって、そこまでしなくても・・・。私、この夫婦、その後離婚したんじゃないかしらって思うんです・・・。(星野)足が写っていませんが、この仲睦まじい夫婦が・・