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この日、中田さんは、ちずさんと山根とのシーンを二階の稽古場で自主練する為、
地下の稽古場での中田さんのシーンは、新人の照山君が代役を務める事に。
しかし。彼の第一声…なんか変だ。
お!顎がしゃくれているぅ?!
なぜだ!!あんたには中田さんがそう見えるのか?!
…というギャラリーの動揺に気付いているのかないのか知らないが、
アフアフしゃべり続ける照ちゃん。
そしてそのシーンの相手役は、よりにもよって座長!
負けず嫌いの座長。
…あぁ…。やっぱりしゃくれた。
当の照ちゃんは、まさか座長がそこまで乗って下さるとは思っていなかったのか、
思わず吹き出しそうに。しかし、ここで吹いては芝居が止まる!
と思ったか思わなかったかは別として、耐える照山。
顔中を引きつらせながらも、なんとか最後までそのシーンの代役を務めたのでありました。
…悪いのは君だ、照山君。 …きっと。