公演後のネタばらし的なこのコーナー!

舞台上で無言で活躍する、数々の小道具達。
中には、涙無くしては語れない話もあるのかもしれない・・・!?
そんな小道具達の製作秘話などを調べてみました!!
では、さっそく参りましょう!!





・傷のち・か・ら

今回は一部昼ドラのどろどろ劇なところがありましたので、
雲雀・おなつ役の田中繭子さんが、
特殊メイクばりの傷を施していました。


田中さん、あれはどうメイクしたんですか?

田中『私のやった雲雀・おなつは顔に火傷の跡がありました。
当初はドウランで傷を直接肌に描こうと思っていましたが、
芝居後にドウランの傷を消して、メイクをやり直すと
グランドショーの出番に間に合わなくなるかも…
ということになり、小道具さんからステキな道具を
お借りすることになりました。

それは
塗る時は液体で、乾燥するとゴム状になり
簡単に剥がせる物なのです!
イメージは薄い木工用ボンド。

でももちろんボンドよりずっと
肌に優しい代物!
元々赤い色がついていたので、ベターッと肌に塗り、
乾燥したらその上にドウランで何色か色を足してリアルに見えるようにしました。
そして芝居が終わったらペリペリと剥がすだけ。
またこの剥がす時が意外と楽しくて、
一回私が剥がしているのを見たカギちゃんが
「たまさん、剥がさせて下さい!」
と寄って来たくらいです。

公演中二回ほどカギちゃんに剥がしてもらいました。
剥がす時の
イメージ(手応え)は日焼け後の皮ですかね〜。
この便利グッズのおかげで、
グランドショーの準備も焦らずにできました。
ありがとう!便利グッズ!!
ありがとうございます!
小道具部長もとさん!!!


いやーすごいですね、便利グッズ!
私もちょっと剥がしてみたくなりました!
田中さん、ありがとうございます!





・・・
皆さんお気づきでしょうか?
もう一人、傷物になった男が居ることを・・・


じゃーん!
この方、半蔵役のJYOあつしさんです!
どこでかって?



ココです!
お鶴を庇って、闇乃介に額を斬られるシーン。


包帯とかガーゼをとめるようなサージカルテープに
メイクをしてはりつけていたのですが、
汗で貼り付かないことが多かったそうです。

あつしさん、
成功率はどのくらいでした?


あつし『うーん、4勝3敗ですかねぇ。
汗っかきなんで、汗を抑えるのが大変でした。
飛び出す直前まで手ぬぐいで、額を抑えてました。
色々やりました、白粉を山ほど着けたりしたりして…
でも、
4勝3敗でした。
今度は全勝目指します!!』



に何とか勝ち越したみたいで、良かったです(汗)
JYOさん、ありがとうございます!





・熊みたいな菩薩さまのち・か・ら

座長演ずる茂吉さんの新作、菩薩さまです!


実はこれ、熊『みたい』じゃなくて、ほんとに熊の置物で作られてるんです!


熊の置物に粘土をつけていって、熊の顔じゃないところに、
菩薩さまの顔を掘る、という
そりゃ熊に見えますわ〜な一品です。

○で囲まれている所が顔です

小道具部の熊谷さん、どのへんがポイントですか?


どもです。仏像を担当した熊谷です。
なかなか作成が難航した小道具です。
創る際に見てくれは
熊の置物であるが実は仏像である。
というのをどう表現するかが
最大の問題でした(笑)。

これは、実際に
木彫りの熊の置物に土粘土で仏像の形に盛るという事で解決。
次の問題は仏像の形でした。

「熊が鮭を獲って食らいついている」

台詞があるのでそれを再現するのが大変でした(笑)。

最初は熊の口元に仏様の顔を作りました。
なぜか
「せ◯と◯◯◯の◯◯◯◯し」のカオナシになりました...。
劇団員からのウケだけはよかったのですが・・・
演出からは、リテイクでした(泣)。

いろんな方の意見を取り入れ石田に手伝ってもらった結果、
舞台で出てきた作品に仕上がりました。
遠目には分かり難いですが、

熊の顎から首の辺りまでにちゃんと顔があり、
口周りは冠の形に整え、耳当たりはケープの様に誤魔化そうとし、
なんとか
熊8割・人2割仕上がりました。

皆さんの目にはどう映ったのでしょうか?



ホントに初めて見た時は、熊にしか見えなかったのですが
菩薩様のお顔を確認してしまうと、
熊には見えなくなってしまいました(笑)
熊谷さん、ありがとうございました!





・情熱的な湯のみのち・か・ら


これも茂吉さん作の湯のみですね。
ちゃんと焼き物の粘土でかっちかっちに作られています。
電子レンジで焼けるんですよ!
まだ夏休みの宿題が終ってない皆さん、工作の宿題にいかがですか!?




実はこのトゲトゲした情熱的な湯のみを使って、
松本さん演じる闇之介がお茶を飲む芝居をしていたのですが・・・
7/31(日)の17:00の回だけは、本当に
中身が入っていて、
それがお茶ではなく、なんと
『日本酒』だったらしいのです!
しかも、こぼさず巧い事飲んだとの事。
う〜ん、
流石です!松本さんっ!!




・人相書きのち・か・ら



こちらは、今年の新人古賀剛くん作の、雲雀・おなつ役の田中繭子さん、
忠次郎役の小川一樹さんの
人相書きです!



どうです?
お客様にあまり見えないところでも、劇団すごろくは全力投球です!!
でもこれ、肖像画みたいにそっくりですけど、古賀くんは美術が得意なんですか?



得意というか、物作りが好きなんです。
ただ、絵は中学以来ほぼ経験がなく
悪戦苦闘しました。
まず、
何日も睡眠時間を削ってはトレースを繰り返し、
それでも一向に似てこないので
友達に
実写から絵を起こすアドバイスをもらって、
また何度も書き直し。
期日に間に合うかも正直怪しかったのですが、
何とか期日ギリギリに完成?
することができました。



いやぁ〜、良かった、スベり込みセーフだね♪
これでもう、立派な小道具部員だね。
これからも宜しくお願いします!!
古賀君、ありがとうございます!