スクープ!殺陣3
だいすくん突撃インタビュー!!



みなさ〜ん、こんにちはー!!
今回は、ワタクシだいすくんが殺陣のシーンに出演していたメンバーに
インタビューをしちゃいました!!


 
 


質問の内容は…

今回の殺陣で苦労した点は?
人知れずやっちゃった点は?

あの壮絶な殺陣シーンにどんな秘話が隠れているのか!?
それでは、早速いってみましょーう!!



まずは同心チーム

亀之助(小川)

鮫蔵のスネを叩く一発目の十手の振りが
なかなかいいカタチにならなかった事。
本番中、鮫蔵(熊谷)の一撃を
ギリギリで受け止める芝居をしてるのに、
十手を支えるために伸ばしたはずの左手が
十手から「スカッ」ってズレて、
気付いたお客様に笑われた。


猫八(石田)

稽古中も本番も
熊谷さんのかかってくるタイミングが毎回違い、
本当に必死に避けていたこと。
今回は殺陣では何も失敗してません!
ただ、
熊谷さんが棒を落とした時には、
後ろ姿が何故か可哀想で
必死に笑いを堪えてました。

なるほどなるほど、やはり色々と苦労しているんですねぇ。


続いてはこのチーム
奥寺一味♪

鮫蔵(熊谷)

大変だったのは
扱う代物が自分の首位まである棒だった事。
毎日の様に劇団前の駐車場で
振り回してました。
やっちゃったと言えば
本番で振り回していた時に
手が滑って落としてしまった事。
思わず目が点になった感じでしたよ…。


お涼(山本

武器である毒針がある一定の角度でないと
毒針が出なかった事。
本番中、伝八を殺すとき、
毒針が出ず殺せなかった。


奥寺祥軒(小林)

もちろん仕込み杖の扱い方です。
千秋楽までは、なんとかいってたのに…
隠れてどころか堂々とやっちゃいましたよ!
あれをね…
(これに関しては下にある求馬様のレポートをみてねっ!!)


柿田粂次郎(小田)

死ぬシーンです。死に場所が限定されていて、
指定された場所にたどり着くのが大変でした。
お涼に刺されるシーンで
本当は威嚇の為の突きが一回だけ
お涼の腕をかすめた。

熊谷くん、棒を回すアクションに
SEまでつけてもらったのに………
あ、それと僕の記憶だと
出番を終えたのりさんは
泣きながら楽屋に帰ってきてたよ(笑)

いやはや、
流石悪の一味!
悪の限りを尽くしてたんだね(笑)



続いて主人公チーム


桂千鶴(星野)

全部!!
小説の千鶴は小太刀の達人ですが、
舞台の千鶴はちょっとヘナチョコです…
稽古中、小田ちゃんと戦う前に
刀を峰打ちから返していたのに
気が付いたら峰打ちの形になっていた。


五郎政(貴城)

鮫蔵さんにぶん投げられた後、武器を探しに一度舞台袖にはけて、
舞台裏をぐるっと回って、棒を拾ってプラットホーム上から再登場、
という動きがあったのですが、
その舞台裏を移動するのが大変でした。
小田さんの台詞きっかけで出る段取りではあったのですが、
全力で移動しても間に合わなくて。
そこで、
棒を拾う時間を短縮するため、
たまさんに舞台裏で棒をバトンパスして頂くことで、
何とか本番も全部ギリギリ間に合いました。
お涼さんが求馬様に飛び道具を四連射するところで、
千鶴先生、おなつさん、僕はそれに合わせて四回よけるのですが、
その後の求馬様の「だがもう品切れのようだな」の
台詞を待たずに顔を上げてしまい、
「うわ〜先読みに見えちまったかな」と、
若干ヤッチャッタ感が否めない感じでした。


おなつ(平井)

ころんでお金を落とす動きがあったのですが、
稽古の時から変な転び方をしてしまっているようで、
膝に出来たアザが日に日に大きく紫色になっていきました…。
皆さんが戦っている間、逃げるしか出来ないおなつ。
しかし、油断をするとついつい「平井」が出て来て、
臨戦態勢になる瞬間も…。

おおっ!!裏ではそんな事があったんだね!!
てゆーか、タカシロくんは説明が細かいなぁ。
「ひとこと程度で」って言ったのに……
ブツブツ
ちずさん自分の事「ヘナチョコ」って…。
平井ちゃんも見えない所で痛い思いをしてたんだねぇ…。

皆さんのコメントひとつひとつに苦労が滲み出ている気がします!



さてさて、
求馬役の松本さんからはこんなレポートが届いております!

貞子現る! 菊地求馬(松本)
それは千秋楽の大楽での事でした。
私は、小林君演じる奥寺祥軒との立ち回りがあるのですが、
奥寺祥軒というのは総髪に仕込み杖なのです。
仕込み杖というのは鞘の断面が丸く、納刀の際に
鞘の上下が判らなくなり、
刀が納まらないことが良くあります。
それを防ぐ為に、鞘の握りの部分に目印を付けてあったのですが…


小林祥軒君、やってしまいました。
舞台上段から颯爽と飛び降り、居合いで求馬に切りかかり、
それに返す求馬の一刀を華麗に一回転してかわし、
素速く納刀……

出来ませんでした。

そして、気を取り直してもう一度、
素速く納刀……

出来ませんでした。


私の目の前で、悪役の小林祥軒君が
みるみるうちに小さくなっていきます。

しかも、冷や汗で総髪のロン毛が顔に巻きつき、
鞘の上下どころか
小林君自身の前後が分かりません。

そして…

絡まるロン毛の隙間から、恨めしそうに覗く目…、
あれは……貞子です。
貞子は井戸やテレビからだけではなく、
鞘からも出てくるのです。

ただ、緊張感あるラスボスとの戦いのはずが、
少しほのぼのしてしまったのは、
彼の人徳と云うものでしょう…

求馬様、レポートありがとうございます!!
しかし、貞子とは…
人情時代劇が一転してホラーものに(笑)




一方、今回は公演一週間前の時期で重大な事件が
起きてしまいました。

「事件は劇場だけで起きてるんじゃない、
稽古場でも起きてるんだ!!」



鮫蔵が五郎政を威嚇する為に武器の長尺棒を振り回し、
それを五郎政が寸でのところで避けるという殺陣で、
間合いが近かったのか五郎政が避けきれず
額に当たってしまったのです!!
タカシロくんは額を4針縫うケガ!!

その時の気持ちを彼はこう証言してます…


高橋貴城氏の証言

「棒が額にヒットした瞬間、かなりの音と衝撃がありましたので、
そのショックというか驚きと痛みとで、一瞬動けなくなりましたね。
反射的に全身が強ばったといいますか。
ちょっと落ち着いて、
額にあてていた左手をそっと離したら、
掌が真っ赤に染まっていて、また更にビックリしました。
病院で4針縫いましたが、CTとレントゲンの結果も
問題ありませんでした。
一週間消毒に通いましたが、
切創ではなく裂創でしたので、傷の接合部の治りが悪く、
本番前日の仕込み日に結局2本だけ抜糸して、
残りの2本は残したまま本番を迎えることになりました。

お陰様で本番中は無事故で終えることができ、
千秋楽の翌日、
無事に残り糸も抜糸することができました。


注意一秒、怪我一生と言いますが、
ホント大事に至らなくてよかったですね!!


他の劇団員も、
殺陣のシーンは本当に危険と隣り合わせだと言う事を
再認識した出来事でした。








公演ごとに激しさを増していく殺陣シーン。
次回、10月公演には殺陣シーンは含まれるのか?
あるとしたら、今度はどんなドラマが生まれるのか!?
すごろくに殺陣がある限り、
そのドラマとそこに見え隠れする人間模様を
これからもガンガン追っていきたいと思います!!