皆さんどうも!
今回御来場下さった皆さん!ありがとうございます!!小林範雄です。

以前、稽古場日記でも軽く触れましたが、
『風光る』にて私の身に起きたビッグイベント、
芝居を見た方は御存知でしょうが、
私が今回演じた、徳蔵のドクロの復元後の頭の制作レポートをお送り致します。

当日は稽古終了後だった為、深夜の作業になりました。
まずは、頭全体の型を取る為ハゲづらを装着します。
(この時点でかなり悲しい気分に...)
そして、衣服を守る為前掛けを装着。
(てるてる坊主か!!)
その後、顔に型取り剤をつける為、メンズ用肌クリームを塗ってもらいました。
しかも、本井小道具部部長直々に!!
(いや〜。まるでエステにでも行っている様な恍惚の一時を味わいました)


それでは、いよいよ制作開始です!

最初は布状の石膏を顔以外の部分にペタペタ貼っていきます。
それが終わると、とうとうデスマスク部分に!!
何度かの剤の配合調整の後、いよいよ顔に塗る時が来ました。
しかもこの剤がすぐに固まってしまう為、時間との勝負です。
一気に僕の顔に流し込んだ為、心の準備はともかく、
顔の準備がギリギリになった為に、
半笑い状態で、しかも口が微妙に開いてしまい、
流れ込んでくるのを防がなくてはなりません。

その間も小道具部の皆さんは、容赦なく僕の顔に塗りたくります。
そして鼻にも入ってきそうになり、必死に鼻息で出しました。
あの時ばかりは、一瞬死を覚悟しました。

そして、剤が固まると、
最後に顔部分にも布状の石膏を貼り付ければ完成です。
とはいえ、それが完全に固まるのを待たなくてはいけなくて、
15分程度の放置プレイでした。
出来たマスクを取った時の開放感、そして無事に生還した喜びは、
きっと誰にも解らないでしょう...。

し・か・し!!

この作業中、わざわざ劇団に泊まって、
僕を激写しまくったちずさんはともかくとして、
この状況を酒の肴に呑んでいた連中(副座長含む)!!
こっちが死ぬ思いで耐えている時に、
ゲラゲラ笑いながら呑んでいるなんて、
ヒドイ!最低ー!!
でも一息ついた後いただいたビールはおいしかったです。


数日後完成した自分の顔を見たときは、
なんとも言えぬ微妙な気分になりました...。
だって、そっくりなんだもん!!
ところが、公演が終了した後日聞いたのですが、
実は本番中、僕の復元顔が出た時に
失笑ともつかぬ笑いが起きたとか...。
そこは笑うところじゃないでしょー!!あんまりだー!!

そして、小道具部の皆さん、お疲れ様でした。ありがとうございます。