楽屋日記

★ 初日

 四幕一場

 藤十郎(緒方)の仇、桑原(大西)を倒して両国の新しい親分となった仁吉(松本)。

 両国の新居では昔と変わらず辰五郎(小野)とおちか(大谷)と暮らしていた、、、。

 大川に面した家の2階で、辰五郎とおちかが花見を楽しんでいる。

 という場面から始まります。

 この前のシーンが仇討ちのシーンなのだが、育江さんはその間に着替えを済ませ家の奥まった部分に

 スタンバるのだ。

 この時のセットの関係で、育江さんは歩いてスタンバイの位置に入れない事が判明した。

 そこで、育江さんを抱き上げてそのスポットへと誘導する事が決まったのだ!

 小野さんが「誰がやる〜?」と言うと、

 はいはいはいはーい!!!

 と群がる男連中。

 結局その時は収拾がつかず、その時空いている者がやるということで決着がついたのだった。

 問題の時間がやってきた!

 幕を一つ隔てた向こう側では仇討ちのシーンが行われている。

 転換要員はこの幕を揺らさないようにまた音が出ないように慎重に舞台転換を行う。

 まだ初日だけに転換に手間取る面々。

 ぎりぎりの時間で終わらせ、【育江さんの設置(笑)】に急ぐ!

 果たして、一番に辿り着いたのは!!!!!

 たかみー事、高宮君であった、、、。

 こうして、この日より大阪公演終了迄、たかみーは至福の時を楽しんだのである。 

 良かったねたかみー(怒)


★ 初日

 最近のすごろくの公演は、初日のお客さんの入りが弱くそれが制作部の悩みのタネの一つで

 ある。

 それがどうであろう、今公演の初日は大入り!!

 一体どーゆう事??

 小野さんが説明してくれた。

 小野「簡単だよ、今日は雨が降っているからさ!

 一同「???」「あの『風が吹けば桶屋が儲かる』みたいな事ですか?」

 小野「違うよ。全然違う!」

 一同「じゃあ、なんでですか」

 小野「それはね、、、、雨宿りだよー!!!ちくしょー!!!」

 一同大爆笑。

 もちろん、小野さんは大入りがうれしくって冗談をいっているんですよ!!!

 でもまさか、、、本当に雨宿りで入った人いたりして、、、。


★ 2日目

 芝居前の準備タイム。

 体のストレッチ・発声練習・台詞の確認etcetc・・・

 それぞれが本番の時間に備えています!

 ロビーでバカ話をしたりするのも公演中の楽しみの一つです!

 のりクン(小林)他、数名がその時ロビーにいました。

 お金の計算している者・チケット確認している者・軽食をとっている者と様々です。

 その時、のリクンは前日のアンケートを読んでいました。

 ある面白いものを見付けたのりクンは大西さんに、

 のり「大西さん大西さん!桑原(大西さんの役)の事書いてありますよ!

   狼人(オオカミニン)がとても似合っていました。かっこよかったです。】

    ですって!でも、狼人はないですよねぇ〜!(笑いながら)」

 大西「!!!だれだ!そんな事ぬかす奴はっ!!住所教えろぉぉっ!!!」

 と突然興奮し始めたのです!!!

 のりクンにせまりくる大西さん。

 恐怖におののくのりクン(笑)

 周りの人たちもなぜ大西さんが興奮しているのか判らない???

 のり「こっココに書いてあるんですよ。ほら。」

 と、のりクンはそのアンケートを大西さんにみせました。

 間

 大西「・・・・・・ア−ハッハッハッハ!!なんだぁ〜。」

 一同「????」

 大西「俺さぁ、小林君が“オオカミニンオオカミニン”って言うからさぁ、てっきり俺があんまり

    台詞をかむからお客さんにそれを指摘されたのかと思ってさぁ。それもオオカミニンなんて

    あだ名つけられて腹たつなぁと思ったら・・・狼人って書いてあったんだねぇ。」

 つまり、、、

 大西→自分のウイークポイントを指摘され、更に不名誉なあだ名迄つけられたと思い憤慨した

 小林→お客さんが浪人狼人と書き間違えている事を指摘したかった。

 となるのである。

 まるで、マ◯カル◯脳パワーのクイズみたいな事が本当に起こったというお話でした。

 みなさんも漢字の書き間違えには気を付けましょうネ!


★ 3日目

 今回のグランドショー、なんといっても目玉は小野・松本のキンキキッズ!!

 皆さん楽しんで頂けたましたか?

 スマップを期待していた方々にも楽しんで頂けたんじゃないでしょうか?

 年を重ねる事にダンスがハードになっていくグランドショー。

 今回のキンキ&Jrのダンスは今迄でもトップクラスの難しさ&ハードなものでした。

 毎日の鍛練とばかりに、本番前には必ずキンキのリハーサルが行われました。

 この時、照明の佐々木氏がライトのチェックも兼ねて明かりを入れてくれるのですが、この日は

 ちょっとしたいたずらをしたのです。

 みなさんはストロボというものをご存じでしょうか?

 【明かりが高速点滅をくり返し、見ている者にはあたかもスローモーションやコマ送りで動いてい

  る様にみえるのである。→今回の芝居中では、決闘のシーンで使われていましたネ】

 キンキリハーサル中にこのストロボを焚いたのである。

 ギャラリーからはおおおっ!!という歓声がわく!

 そして曲がラストをむかえた。

 ちゃーちゃーちゃちゃちゃちゃちゃちゃざかざん!(雨のメロディ)

 ダンスがビタッと決まりパッとバックライトが光り暗転。

 拍手と歓声が起きる。

 一同「かっこいー!!!!!!

 舞台上の6人はその歓声に酔い気分を良くしていると、

 「ストロボ超ーぅかっこいいですねぇ!!」

 「うんうん」

 「アラが見えなくなるからだよー(笑)!!」

 6人『なっにぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!!』(笑)

 佐々木「あっそう?そんじゃ本番もこれでいこうか?(笑)」

 6人「それじゃ今迄の稽古はなんだったのよー!!」(笑)

 ちゃんちゃん

 本番ではストロボは使われませんでしたが、本当にかっこよかったんですよー!


★ 4日目

 2幕1場

 両国の親分藤十郎(座長)は浪人桑原(大西)に斬られ、組を乗っ取られてからは落ちぶれていく

 一方。挙げ句の果てには長屋住まいの駕篭屋(出村)と口喧嘩をしながら帰ってくる始末。

 そんな、落ちぶれた親分の哀愁とみじめさを見事に演じている座長。

 藤十郎の最終出番シーンでは、ズバッと大見栄を切って去っていきます。

 まだ、気持ちを残したまま楽屋へと戻ってくる座長。

 ちょっぴり男前です。

 しかーし、今日はちょっと違いました。

 なんだか背を丸めちょっとはずかしそうに楽屋に戻ってきました。

 「座長、一体どうしたんですか?」

 座「んー?」

 よくよくみると、座長の顔はにやにやしています。そして、

 座『くくく・・・。おび・・・わすれた・・・。』

 座長の腰にはあるはずの帯がなく、腰ひもがあらわになっていた。

 そう、座長は帯を締め忘れたまま舞台にでてしまったのです(笑)!!

 座「いくら落ちぶれているとはいえ、帯ぐらいは締めるよなぁ(笑)」

 シャープに頬のこけたメイクをし、ビシッと見栄を極めてきた座長の腰には帯がなく白い腰ヒモが

 光っていたのです(笑)

 チャック全開の恥ずかしさを感じている座長なのでした〜。


そして、舞台は一路大阪へ


★ 大阪初日

 無事、大阪に到着!

 セットの組み立ても終わり、ホッと一息。

 明日の本番はがんばるぞー!!とスタッフ全員での飲み会。

 長旅と作業で疲れ気味の面々。

 自然とお酒のピッチもあがり、あっという間にできあがっていく。

 できあがってしまえばいつものバカ話に華が咲きます。

 〜地蔵の話〜

 松本さんが発案者らしい。

 決闘のシーンに置いてある地蔵(愛称ナンシー)を本物の人にしよう。

 もちろん、中身は座長(笑)

 その後も話は膨らんでいき、

 松「最後のシーンには出演者全員で地蔵のコスプレをして出演する!その場所は地蔵峠とよばれ

   育の『おとっつぁ〜ん!』の台詞を合図に地蔵軍団が旅にでていくんだ!」(爆笑)

 とまあ、いつも通り訳の判らない話へと移行していきました。

 〜渡世人の話〜

 発案者は不明。

 おちかの登場は話の後半。

 育江さんが前半空いているのは勿体無い!って事で

 《育を前半にだそう計画》が練られたのである。

 1、おちかは女の子だから、男に化けさせよう。ならば、渡世人に化ければ自然だ。

 2、メイク時間の逆算と場面状況から考えてでれるのは、1幕1場。

 3、できるかぎりお客さんにばれないように、さりげなく通り過ぎる。

 の3点である。

 そういえば、この計画に最初から育江さんが混ざっていた様な気がするが気のせいかなぁ(笑)


 そして、2つの案は飲みの席の話では終わらず、本当に実行されたのである!!

 地蔵話の実際。

 座長出演、、、◯

 地蔵峠、、、、×

 座長は次のグランドショーの為、仮装の下には派手メイクラメのストッキングをはいた状態で出演(笑)

 そこの出演者達にイジラレまくっていました(笑)

 渡世人話の実際。

 育江さん出演、、、、、、、、◯

 お客さんにばれない様に、、、×

 渡世人に化けた育江さん。さりげなく通り過ぎようとしたところ、突然大音響で『めざせポケモンマスター』

 が場内に流れ、更に小野・松本に捕まり、やはりイジラレまくっていました《いやらしい意味ではありませんよ(笑)》


 おもいつきはすぐ実行!すごろくは積極的な劇団です(笑)おーこわ!


★ 大阪2日目

 今回公演を行ったホールは、実は通常お芝居をやる劇場ではありません。

 セットを建てる上で苦労したのは、何もないところに一から建てていくところでした。

 当然、普通の劇場にあるはずの幕もなく、見切れを隠す(裏側を客席から見えないようにする事)のにも一苦労。

 東京公演の時とは、裏側のつくりも違います。

 そんな事が要因だったのかはわかりませんが、それは、暗転中に起こったのです。

 上にも書いた、決闘シーンから花見のシーンへの転換中。

 ゴツン!!!

 「あいたぁ!(小声)」

 「ごめんごめん!(小声)」

 そして、場面が始まった。

 舞台上には辰五郎とおちか。

 んん???

 辰五郎のおでこに異様なシワがっ!!!

 そう、暗転中に大激突したのは小野さんと転換要員のでむくんでした。

 照明がついてでむくんは一目散に舞台そでへ行き、小野さんの様子を確かめようとしました。

 そこで、小野さんのおでこに大きなしわを見付けたのでした。(笑)

 カツラをつける前に羽二重(はぶたえ)というものをつけるのですが、それがずれてしまい大きなしわとなって

 しまったのです。

 それにしても、不自然な大きなしわ(笑)

 「羽二重がずれているのは気付かなかったよ。とにかく、ぶつかった時火花が見える位痛かった」(小野氏談)

 でむくんは小野さんが戻ってくる迄、気が気じゃなかったとさ。


★ 大阪楽日

 大阪楽日は記録的な大入りでした。

 とにかく狭くて、随分とつらかったと思います。

 大変申し訳ありませんでした。

 そして、たくさんの方が観に来て下さって本当にありがとうございました!!

 どれだけ入ったのかは教えられませんが【某機関に怒られてしまうから(笑)】席を作るのも結構大変だったん

 ですよ!

 みんなで縦列に座ったり、横列に座ったりしてなんとか予約数の席を確保したのです。

 でも、今回の入りが逆に勉強になりました。

 『お客のいれ過ぎ・お酒の飲み過ぎには注意しましょう』

 というのがこれからのすごろくの標語になるでしょう!

 後者は不可能ですが・・・・・。(笑)


★ 夜!

 大阪遠征は劇団員全員はめをはずしていたようで、お芝居も随分とスパークしていたようです!

 そして、本番終了後もスパークしていたようです(笑)

 劇団の品位の下落と恥を広めない為に、残念ながらここには載せられません(笑)

 どんなにリクエストがあっても載せられません(笑)

 ああ、早くまた大阪いきたいなぁ!!


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